大迫力のアイガー北壁直下!スイス・グリンデルワルトで「アイガートレイル」ハイキング

旅行記

スイス・グリンデルワルトのシンボルといえば、アイガー。そのアイガーを間近に見ながら、2時間のハイキングコースをご案内します。「アイガートレイル」は、急なアップダウンが少なく、ゆるやかに下りながらクライネシャイデック駅からアルピグレン駅までをハイキングするトレイルです。
また、比較的ハイカーの少ない穴場コースですので、開放的な気分に浸れること間違い無し!

ハイキングスタート!

ハイキングのベストシーズンは7月から8月。高山植物を見たいなら7月がオススメです。スイスでハイキングというと、どれだけの装備が必要なのかと心配かもしれませんが、登山鉄道が発達し、登山道も整備されているので、簡単なハイキングコースもたくさんあります。簡単といえども、舗装された道路ではありませんので、ハイキングシューズで歩くことをオススメします。

7月から8月は日差しが強いですが、ハイキング地点の標高は約2000m。風が強い時もあるので、防寒のためにもレインジャケットは忘れずにバックパックに入れておきます。もしレインジャケットがない場合、グリンデルワルトには日本語がわかる店員さんがいるモンベルがありますので、一度立ち寄ってみても良いでしょう。

今回ご紹介する「アイガートレイル」へは、グリンデルワルトの町から登山鉄道に乗ってクライネシャイデック駅まで行きます。クライネシャイデック駅には売店やレストランがありますが、ハイキングを開始したら途中に自動販売機などありませんので、水分も忘れずに持参しましょう。また、お手洗いもありませんので、駅ですませておきましょう。

この黄色い看板がハイキングトレイルの案内板。クライネシャイデック駅の隣駅、アルピグレン駅まで2時間のハイキングコースとなっています。ただし、この2時間というのはスイス人の歩く速度です。余裕を持って2時間半のコースとして計算したほうが良いでしょう。

緑色のところに”OPEN”という文字が見えますでしょうか?雪が多い時などはこのトレイルが”CLOSED”してる時もありますので、しっかりとチェックしてからハイキングを開始しましょう。

ハイキングは自己責任です。日本でも少し歩くトレーニングをしてから、スイスでハイキングに挑戦したほうが安心ですね。

右側に見えるのがアイガー北壁です。切り立った1800mもの高低差の北壁は、ヨーロッパ三大北壁の一つです。

日本のアウトドアブランド・モンベルの創設者、当時21歳の辰野勇さんは、1969年に中谷三次さんとともにアイガー北壁に挑み、世界最年少での登頂に成功しました。同1969年、今井通子さん含む日本のロッククライミングのパーティーが直登ルートを開拓しました。そんな思いを馳せながら、たくさんのドラマを生んできた北壁直下を歩きます。

※ちなみに、TV番組『世界の果てまでイッテQ!』で、タレントのイモトさんがアイガー登頂に選んだルートはミッテルレギ稜線ですので、向かって左側のギザギザした稜線です。

青空の下でヨーロッパアルプスを眺めながらピクニックはいかが?

アイガートレイルの左手を見ると、高山植物や牧草が生え茂り、カウベルをつけた牛たちを見ることもできます。それぞれの牛は違った音色のカウベルをつけています。牛が一匹いなくなると、全体が奏でるメロディーが変わり、牛飼いの人は牛がいなくなってしまったことに気づくそうです。

グリンデルワルトの町でサンドイッチを買ってきたならば、この景色をみながらのピクニックも最高です。

山頂付近に残る雪解け水が滝となって落ちてきています。ベストシーズンでも、トレイル付近にはまだ少し雪が残っていることもあります。

足元には高山植物が。色とりどりの花が心を和ませてくれます。高山植物は7月が見頃ですが、その年の雪解けの時期によりピークは前後します。また雪解け後に咲く花と、8月になってから咲く花の種類が違いますので、時期によって違った種類の高山植物が楽しめます。

そろそろハイキングも終盤です

こちらの案内板が見えてきたら、ハイキングはあと少しで終了です。よく見ると、アルピグレン駅まであと20分と表記してあります。ドイツ語で地名がかかれているので、落ち着いてしっかりとチェックしましょう。

アルピグレン駅に到着した後、次の電車まで時間があるときは周辺を散策しても良いですね。あらかじめ時刻表が欲しい方はクライネシャイデック駅でもらっておきましょう。居合わせたハイカーとの会話も楽しいです。ぜひトライしてみてくださいね。

グリンデルワルトでアイガー北壁を堪能できましたか?

アイガー北壁直下を歩くトレイルはいかがでしたか?こんな急な岩山を登っていくロッククライマーはすごいですね。

1969年に直登ルートを登攀した際は約1ヶ月かかったそうですが、地元の人が双眼鏡で下から眺めながら見守ってくれていたそうです。たくさんの人に見守られながらなのですが、女性クライマーの今井通子さんにとってお手洗い事情は登攀よりも大変だったとか!?

実際に登りはしなくても、岩肌に手を当てて、クライマー気分を味わってみてはいかがでしょうか?

スイス観光局 グリンデルワルト http://www.myswitzerland.com/ja/grindelwald.html

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